北海道キャンプツーリング紀行(Ⅴ)

●北海道のパノラマ絶景は開拓と火山で作られていた

 

5. 北海道キャンプツーリング記録

◆北海道ツ-リングは爽快

青い空の下の道、まっすぐ伸びる広い道、そして左右には、広大な牧場、原野、農場が広がる。そんな中をバイクで走るのは爽快!

気持ちよくないはずはない。しかしツーリング日の半分は、霧雨と寒さとの中での移動。あらかじめ寒さの想定していたのですが、長時間の移動は、本当に厳しかったです。出会うバイクツーリストは意外と少なく、6月という時期もあり、年中日曜日の世代が中心なのでしょう。道内ではツーリスト(オートバイ、自転車)とすれ違う時、互いに手を挙げて挨拶を掛け合います。初めのころは手を挙げるタイミングで躊躇していましたが、だんだんと自然にまた楽しく手を挙げて挨拶を交わすようになって行きました。

一日の移動距離は、長くて約250km。これに要する移動時間は5時間程度です。すべて下道移動ですが、信号、交通量が少ないということで平均50km/hの移動スピードが確保でき、目的地までまっすぐに道が伸びているということで意外と早く目的地に到着できました。(昨年実施した信州のキャンプツーリング下道移動の平均速度は信号ストップ、渋滞等で約35km/h、道もくねくねとし、移動距離は稼げなかった。) キャンプ目的地にはお昼過ぎには到着し、周辺散策、テント設営等を行って、4時過ぎにはテントに籠っていました。

◆北海道のキャンプは快適・安い

 北海道では14泊キャンプしました。今回キャンプ候補地は事前に選定しておき、天候、コースに応じて、その候補地のどれかに向かい、すべて飛び込みで利用しました。キャンプ候補地選定は「①人里離れた山の中は避ける(ヒグマに会いたくない)」「②近くにお風呂施設があるところ」「③ランドリー設備があるとなおよい」「④500円前後と安い・無料できれいであれば、なお良い」などの基準でリストアップしておきました。北海道にはキャンプ場料金が500円/泊、あるいは無料というキャンプ場がたくさんあります。そしていずれも芝生が美しく快適で、整った設備と申し分ありません。サマーシーズン前の6月ということで、キャンプ利用者が少なく、土曜日を除き多くのキャンプ場は、ソロキャンプか、広大なキャンプ場に数人という状態でした。ファミリーキャンプ、若者のキャンプの騒音で夜遅くまで悩まされることはなく快適でした。しかし、人里に比較的近いキャンプ場であっても、ところにより「熊対策として電気柵を設けました!」「熊が目撃されたことがある貼紙」「トイレに熊にあった場合の対応方法の貼紙」と、肉食獣ヒグマについて気を抜けない情報が満載でした。

 夜は持参した温度計値で10℃ぐらいに下がる日が何日かありました。でもテントの中は多少暖かく、夕方4時ぐらいからテント内で調理・ビールタイム・食事・行程検討で時間を潰し、夜8時(まだ薄暗い)には、厚着をして寝袋の中へもぐりこみました。持参しているコット(簡易ベット)と空気マットで地面からの冷気を遮断したので就寝中寒さが堪えられない、ということはなかったです。多少寒いぐらいがよく寝れたのかな。朝3時(もう薄明るい)にトイレタイム と二度寝をし、朝5時行動開始(朝食・荷物パック、テント片付け、バイク積載) 7時過ぎに出発する、とうのが日課でした。

「1. 遥かなる大地の懐へ」編は⇒こちら

「2. 自然と開拓の厳しさを垣間見た大地の果てへ」編は⇒こちら

「3. 多様な自然を見せる大地で」編は⇒こちら

「4. 自然と和人の営みの歴史が見えた渡島(おしま)半島」⇒こちら

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