12月度の歩こう会は、師走の気候とは思われない暖かな天候のもと、渋沢丘陵・震生湖のハイキングコースで紅葉を楽しみつつ行なわれました。
相模平野の北のヘリを走る小田急小田原線の車窓から、のどかな景色を眺めながら集合場所の秦野駅に集まったのは、12名のいつもの皆さん。秦野駅は表丹沢登山の玄関口にあたり、駅改札口前には我々とは明らかに違う本格登山派シニアグループも見かけましたが、我々はハイキングシニア、リュックにコンビニおにぎりやサンドウィッチを入れただけの軽装です。岡村リーダーの簡単な本日のコース説明があり、さっそく丹沢の山は背にし、南の里山方面へ向かって出発。
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しばらく秦野の町を淡々と歩き、関東三大稲荷「白笹稲荷神社」に到着、しばし休憩を取りました。秦野は丹沢山系を源とする湧水豊かな名水の地で、境内に湧水の手水場があったり、安泰と健康を守護する七福神の一人「寿老人」が祀られてたりと、見どころ多い稲荷さんでした。近くには参加メンバーも食べに来たという「白笹うどん」の名店もあるようです。でも今日はコンビニおにぎり・サンドウィッチでランチです、またの機会でと先を急ぎました。
白笹稲荷神社を過ぎると道は渋沢丘陵の上まで続く、坂道となります。しばらく坂道を上ると視界は開け、登りの苦しさを忘れさせてくれました。秦野の町は「秦野盆地」と言う神奈川県唯一の盆地地形にあります。( 神奈川にも盆地? 知っていました? ) 東、北、西の三方を丹沢山系に囲まれ、南側を東西に走る渋沢断層の活動で秦野一帯が陥没して、「秦野盆地」が造られたとの事。
私たちが登っている渋沢丘陵は「秦野盆地」の南側にあり、丹沢山系の眺望テラスとなっています。天候にも恵まれたため、「大山」「塔の岳」を眺めたり、大きな「富士山」もひょっこり顔をのぞかせたりとパノラマを楽しみながら震生湖を目指しました。
震生湖に到着。紅葉を見に来た人、湖畔でフナ釣りを楽しむ釣り人で以外にも駐車場は車でいっぱい。震生湖はその名称の通り1923年の関東大震災の際に、付近の丘陵が200mに亘って崩落し、沢筋がせき止められて窪地が湖となったもの。湖に流入する河川はなく、地下水系で周囲の水系と繋がっているとか。震生湖到着後まずは周囲1kmの湖畔を、紅葉を見ながら、また落ち葉を踏みしめて一周散策しました。
では参加メンバーが思わずシャッターを押し続けて撮った紅葉写真集をご覧ください。
震生湖散策後にやってきたのは「コンビニランチ」の時間です。毎回報告しますが、心地よい疲れと、温かい光に包まれたランチタイムは、コンビニおにぎり・サンドウィッチでも絶品です。
ランチを食べ、絶品の紅葉の景色に溶け込んで、たそがれる三人組の後ろ姿に、この時間がいつまでもと、願いたくなりました。
震生湖を後に、ゆるいアップダウンが続く渋沢丘陵ハイキングコースを渋沢駅方面へと進みました。何人かのグループに自然に分かれて歩きますが、それぞれのグループでは、いろんな講師による野外授業が始まります。「この跡は猪が通った跡である」「植わっている大根は青首大根である、ど太い三浦大根は抜くのが大変なので、最近は植える人が少なくなった。かっては三浦大根のような〇〇の女性と言ったもの」「この葉で餅をつつむ草餅は香りが良くておいしい」・・・等々と続きます。幾つになっても勉強は大切です。
そうこうする内にハイキングコースは下り坂となり、渋沢の町に下っていきます。
渋沢駅の手前の稲荷神社で約8kmの本日の歩こう会を締め、今年最後の歩こう会は、解散となりました。
本日の歩こう会のコースマップです↓